オタクを卒業したい

できない。

ロンバケやラブジェネを見ていた子供だったので

キムタクはかっこいい!という価値観のもと成長し、HEROでもってキムタクはかっこよくて正義側のキャラクターの人というイメージになったまま今日まで来ているのだけど。
いうても、古畑任三郎が大好きな私はちゃんと犯人役をやっている木村拓哉も見ているし、あのお話も面白くて好きだけど、「犯人役をやってる木村拓哉もっと見たいな!」ってはならなかったんだよね。
犯人役をもっと見たいと思ったSMAPは吾郎ちゃんだったな。


全くなんの前情報もなく、ネトフリにおすすめされた「検察側の罪人」を見たんだよね。
ビシッとスーツを着た木村拓哉の検察官。二宮和也の憧れの検察官。凄い。なんか余計な感情が凄い。
だって久利生検事の周りにいた人多すぎない!?混乱するw
しかも闇落ちしてしまってその後は分からないのキツすぎるんだけど。
結局仇すら自分の手で何かしらの手を下す事もできず、残ったのは無駄な偽装工作からの殺人だけで、タイトルでは罪人とされているものの何かしらの罰を受けるような示唆もなく。
クライムサスペンスとして、ハラハラドキドキみたいな方向では良かったけど、肝心の罪やそれに付随するストーリーにおいてはちょっと微妙って感じ。


二宮和也の取り調べのシーンはめちゃくちゃ怖くて、あそこは興奮したな!緩急が凄いし、序盤でベビーフェイスというのを強調しているお陰で「可愛い顔してんのにめちゃめちゃにえぐい事言う〜!!!!!!!しかしよくそんなにお口がまわるな〜!!!えぐい〜!!!」という感じでテンション爆上がりでした。なんか噂によるとアドリブらしいけど、この人のキャラクターの捉え方が凄すぎてこういうところは好きだな〜と思いました。


吉高由里子とのラブなシーンが終始謎で、私みたいなお子ちゃまにはちょっと早かったかな!?という気持ちになりましたね…。「初めてのキスは自分からすることにしているの」のからのなんか互い違いに重なってる所まで爆速で駆け抜けていって謎だけが残りました…。事後のシーンは2人ならんでシーツ被ってる感じじゃダメだったんでしょうか。隣にベッドがあるのに床でやっちゃった程盛り上がったというのだけは正しく読み取れたと思います*1


やっぱりキムタクは正義のキャラがいい〜!とお口直しに関連でおすすめしてきたマスカレードホテルに雪崩れ込んだんだけど、こっちはこっちでこひさんいるじゃん!?逃れられないHEROの呪縛w
こっちのキムタクはさっきのキムタクと違って、髭面で伸ばしっぱなしの髪、ポケットに手を突っ込んで猫背気味で歩くような不真面目な刑事役。
しかし観察力でもって真相を暴いていくのはとても爽快だし、見た目とは違って出来る男ですよと暗に示しているのがカッコいい。本当に出来る男はこうやって実力を見せつけて黙らせていくんよね。好き。


ホテル側の人間としての長澤まさみが、こういうエピソードがあって…みたいに話してくれるシーンがいくつかあったけど、なんか突破ファイルの映像見てる気分になって、これが犯人に繋がる何かのヒントか…???みたいに穿った目で見まくっていたけど、最終的にそれで合っていたので笑ったw


まぁ高級なホテルを舞台にするとどうしても無理難題を吹っかけてくる客に対してホテル側がどう対応するか、みたいな方向になってしまうのはしょうがないとはいえ、ひっきりなしにやべー要求をしてくるやべー客まみれのホテルに見えてくるから塩梅が難しいね。このヤバい客の中にただヤバいだけでなく連続殺人犯なやつがいるかもしれないという流れなのはわかるんだけど、本当に殺人を犯すような奴は印象に残らないように徹すると思うんですよね…という風に考えると大体の犯人の予想がついてしまうお話だったね。


でもまさか老婆に扮している女性が松たか子だとは思わなかったじゃん!?ねぇ!!!久利生が犯人なのやだ!!!って逃げた先が雨宮が犯人なのなしでしょ!!!!ひどいよ!!!雨宮が犯人なのもいやなの!!!!!!!
別に犯人役の松たか子も好きだよ、告白もめっちゃゾクゾクしたけどさ!今じゃなかった!!!!
お話しとしては好きだったけど、今じゃなかった!!!


一日で2本も映画を見てしまったけど、こんな謎コンボくらうとは思わなかった…。
次見る映画は人が死なないやつにしようかな…。

*1:多分